時事、日常

介護の仕事の話し ① 看取り 黄泉への旅立ち、それは荘厳である

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 昨晩は介護施設の夜勤でした。O お婆ちゃん(90歳)が入退院を繰り返していて治療の施しようがないので看取りになっておりました。看取りになったからといって今日明日に亡くなるという訳ではなく、だんだんと自然に食が細くなっていき最期の1週間くらいはほとんど食事が取れず水分にトロミをつけたものを摂取されます。

 いち介護職としては1日でも元気でいてもらいたく、関係職員(介護職、看護師、相談員,医学療法士、管理栄養士など)が集まりカンファレンスを開き食事形態を小食からソフト食にしてみたり、口の開口が悪くなるとスプーンを他の形状にしてみたり、スプーンを口に入れる角度を変えてみたりとそれぞれの職種からアイデアを出し合い介助にあたります。

 それでも人間本来の本能なのか身体が食べ物を寄せ付けなくなります。身体は水分をうまく吐き出すことが出来なくなりだんだんと浮腫んでゆきます。そして身体中に酸素が行き渡らないので体の末端にチアノーゼ症状が出てきます。この段階から個人差はありますが1週間前後で旅立って行かれますのでご家族にその旨を伝えて、ご家族によっては交代で利用者様に付き添ったり、毎日面会に来られたりします。

 そして何人も何人も実際に看取らせて頂いていると「 そろそろだな、今晩あたりだな 」と分かるようになります。O お婆ちゃん(90歳)は昨晩は天に召されました。 病院で管に繋がれて亡くなる方はよく知りませんが、うちの施設で看取りで亡くなる方は総じて良いお顔で旅立たれます。それはまるで古木が枯れて朽ちるような感じでしょうか。毎回荘厳な儀式に立ち会っているような感じです。

 O お婆ちゃん(90歳)、天国に行ったら神様に言って俺に宝くじか当たるようにしてもらってくれや。あっ、あれ宝くじ買うのやめたんだったわ。 (つづく)