投資はスノーボール。7年目にして実感する複利の力 キオクシア1,950株は蛮勇か無謀か(11月4日)
それでは今週もパンダの週間株式日記行ってみよ〜♫
かの高名な投資家、ウォーレン・バフェットは、資産形成を雪だるま(スノーボール)にたとえています。
小さな雪玉も、長い坂道を転がり続けることで、やがて大きな雪だるまへと成長していく。
投資もまさに同じです。
僕自身、投資を再開して今年で7年目になりますが、年を追うごとにその意味を実感するようになりました。
最初の頃は、資産が増えている実感なんてほとんどありませんでした。
毎月コツコツと投資を続けても、増える金額はわずか。
相場が下がれば、それまで積み上げてきた利益が一瞬で消えてしまうこともあります。
それでも、途中で投げ出さずに続けてきました。
すると、ある時期から少しずつ景色が変わってきます。
自分が働いて得たお金だけでなく、これまで積み上げてきた資産そのものが、新たなお金を生み出してくれる。
そして、投資元本が大きくなるにつれて、同じ上昇率でも資産の増加額は大きくなっていきます。
例えば、100万円の資産が10%増えても10万円ですが、1,000万円なら100万円、3,000万円なら300万円です。
もちろん、下落するときも同じだけ影響は大きくなります。
それでも、長期的に資産を育てるうえで、時間と複利がいかに重要なのかを感じています。
パンダ流・雪だるまを大きくする投資術
さて、ここからは僕なりの投資哲学について少し書いてみたいと思います。
雪だるまを大きくするために、パンダなりに意識しているポイントがあります。
それは、「テーマを決めて投資をする」ということです。
最近の言葉でいうと「メガトレンド投資」に近い考え方でしょうか。
世界経済や社会構造の大きな変化を捉え、その恩恵を受ける企業に投資するという考え方です。
ただ、僕の場合はもう少し踏み込んでいます。
僕なりの言葉で表現するなら、
「戦略的な集中投資」
です。
何十銘柄にも分散するのではなく、これから大きく成長すると考えるテーマを絞り、その中心にいる企業へ資金を集中させる。
もちろん、集中投資には大きなリスクが伴います。
予想が外れれば、資産が大きく減ってしまう可能性もあります。
それでも僕は、自分なりに調べ、考え、納得した企業に投資することを大切にしています。
この5年間で僕が選んできた投資テーマ
振り返ってみると、僕の投資先も時代の変化とともに移り変わってきました。
① メガバンクへの集中投資|三井住友FG
約5年前から最近まで、僕が集中投資していたのは三井住友フィナンシャルグループ(8316)です。
当時、僕が注目していたのは、日本の金融政策の変化と金利の正常化という大きなテーマでした。
長く続いた超低金利の時代が、いつまでも続くとは限らない。
もし日本の金利が上昇する局面に入れば、メガバンクの収益環境にも追い風になるのではないか。
そんなシナリオを描きながら投資を続けてきました。
目先の株価の上下ではなく、数年単位で起こり得る変化に投資する。
まさに僕にとってのメガトレンド投資でした。
② AI革命への集中投資|ソフトバンクグループ
そして今年、2026年の年始に注目したのが、AI関連株のど真ん中ともいえるソフトバンクグループ(9984)です。
今、世界ではAIを中心とした大きな産業構造の変化が起きています。
AIは単なる一時的なブームではなく、インターネットやスマートフォンの普及に匹敵する、あるいはそれ以上の変革をもたらす可能性があります。
その巨大な潮流の中心に投資しようと考えたとき、僕が選んだのがソフトバンクグループでした。
もちろん、AIというテーマが成長しても、必ずしも関連企業の株価が上がるとは限りません。
期待が大きい分、株価の変動も激しくなります。
それでも、これからの世界を大きく変えるテーマに資金を投じるという意味では、僕の投資方針に合致していました。
③ 次に選んだのは任天堂
そして、今年の夏前から集中投資しているのが任天堂(7974)です。
メガバンク、AIときて、今度はゲーム会社?
一見すると、投資テーマに一貫性がないように感じるかもしれません。
しかし、僕の中では共通する考え方があります。
それは、「これから先、企業価値が大きく成長する可能性があるか」ということです。
任天堂には、世界中で愛されるマリオやゼルダ、ポケモン関連など、強力な知的財産(IP)があります。
ゲーム機やソフトの販売だけでなく、映画やテーマパーク、キャラクタービジネスなど、IPを活用できる領域は広がっています。
僕は、こうした世界的なブランドの価値と、今後の事業展開に注目しています。
もちろん、任天堂にもゲーム機の販売動向や新作ソフトの成否、為替など、さまざまなリスクがあります。
それでも、長期的な成長余地を考え、今はこの企業に投資しています。
④ そして今、大きく張っているのがキオクシア
そして今、僕が大きく資金を投じているのがキオクシアホールディングス(285A)です。
保有株数は1,950株。
キオクシアは、データを保存するNAND型フラッシュメモリの大手です。
AIが広がれば広がるほど、世界中でやり取りされ、保存されるデータは増えていく。
ソフトバンクグループで選んだAIというテーマの、もう一歩奥にある「記憶」の部分に注目したわけです。
もちろん、メモリ半導体は市況の波が大きい業界です。
株価の値動きも、とにかく激しい。
11月2日には、1日で▲15.78%という強烈な下落もありました。

出典:SBI証券
キオクシア1,950株は蛮勇か、無謀か
正直に書きます。
1,950株。
自分で数字を見ても、「ちょっとやりすぎじゃない?」と思います(笑)
1日で15%以上も動く銘柄を、この株数で持っている。
これは蛮勇なのか。
それとも無謀なのか。
否、自分を信じる!
僕はそう答えたいと思います。
蛮勇や無謀というのは、結果を考えずに突っ込むことだと思います。
でも、僕には自分なりの根拠とルールがあります。
- テーマも企業も、自分で調べて納得してから買う
- 大きく張る勝負は、その年の確定利益の範囲内でやる
- 生活資金と事業資金には手をつけない
- 一度に買わず、下がったら段階的に買い増す
このルールを守っているから、急落の日でも慌てて売らずにいられます。
そして、もうひとつ心配していない理由があります。
それが平均取得単価です。
1,950株のうち、信用で持っている1,700株の建単価は12,277円です。
信用1,700株の平均取得単価は12,277円!
11月2日の株価は11,345円なので、今は少し含み損です。
それでも、僕は心配していません。
チャートを見ると、今年の夏に35,000円を超えたあと大きく下げ、秋にかけては2万円を下回るあたりで推移してから、さらに下げてきました。
高値を追いかけず、下がってきたところで買い続けてきたから、この水準の取得単価で持てているわけです。
これが2万円前後で仕込んでいたら、アウトだったな。
どんなに良い企業でも、高いところで買ってしまえば苦しくなります。
何を買うかと同じくらい、いくらで買うかが大事だと改めて感じています。
さらに、需給の面でも注目していることがあります。
今回のTOPIX見直しで、キオクシアの浮動株比率が15%から50%へ、2段階で引き上げられることになりました。
浮動株比率というのは、市場で売買されやすい株の割合のことです。
- 第1段階:10月30日に32.5%へ(実施済み)
- 第2段階:11月30日に50%へ
この比率が上がると、TOPIXに連動するファンドは、その分だけキオクシア株を買う必要が出てきます。
報道されている試算では、買い需要は合計で約1.4兆〜2.2兆円。
第2段階の買いが集まりやすいのは、11月27日(金)の大引けです。
もちろん、これで株価が上がると決まったわけではありません。
第1段階のあとでも、11月2日には▲15.78%も下げていますし、買いが事前に織り込まれている可能性もあります。
それでも、持っている側としては心強い材料です。
もちろん、「自分を信じる」というのは、「自分は絶対に正しい」という意味ではありません。
僕だって間違えることはあります。
業績が悪化したり、描いていたシナリオが崩れたりすれば、判断を見直す必要があります。
それでも、人の意見や株価の上下に振り回されて決めた投資より、自分で考えて決めた投資のほうが、結果がどうであれ納得できます。
7年間、雪だるまを転がしてきて、僕はそう思うようになりました。
蛮勇だったのか、無謀だったのか。
その答え合わせができるのは、数年後でしょう。
それまで僕は、自分を信じて、この坂道で雪だるまを転がしてみようと思います。
大切なのは、雪だるまを転がす方向
僕が考える投資は、ただ何も考えずに雪だるまを転がすことではありません。
どの坂道で雪だるまを転がすのか。
これが非常に重要だと思っています。
世の中には、さまざまな投資テーマがあります。
しかし、すべてのテーマが同じように成長するわけではありません。
大きな追い風が吹いている産業もあれば、構造的に厳しい環境に置かれている産業もあります。
だからこそ、これから世の中がどう変わっていくのかを考え、その変化から恩恵を受ける企業を探す。
そして、自分が描いたシナリオに確信を持てるときには、資金を集中させる。
これが僕の考える「戦略的な集中投資」です。
ただし、集中投資は雪だるまを大きくする可能性がある一方で、間違った方向に転がせば、大切な資産を失うリスクも高くなります。
だからこそ、投資先の業績や株価水準、事業環境を確認し、自分のシナリオが崩れていないかを見極めることも欠かせません。
集中投資とは、一度買ったら何も考えずに持ち続けることではない。
僕はそう考えています。
7年間転がしてきた雪だるま
投資を再開して7年。
振り返ると、最初の頃と今とでは、資産形成に対する考え方がずいぶん変わりました。
以前は、株価が上がった、下がったという目先の動きに一喜一憂することもありました。
しかし、今はもう少し長い時間軸で投資を考えるようになりました。
世界がどこに向かっているのか。
これから成長する産業は何なのか。
そして、その中心にいる企業はどこなのか。
そんなことを考えながら投資するのが、今はとても楽しいのです。
投資において大切なのは、短期間で大きく儲けることだけではなく、長く市場に居続け、資産を育てていくことだと思います。
雪だるまは、転がし始めたばかりの頃が一番小さい。
でも、時間をかけて転がし続ければ、少しずつ大きくなっていく可能性があります。
そして僕は、その雪だるまを、できるだけ大きく育つ可能性のある坂道で転がしていきたい。
「時間の力」と「投資テーマを見極める力」。
この2つを大切にしながら、これからも投資を続けていくつもりです。
10年後、20年後。
今の雪だるまがどこまで大きくなっているのか。
楽しみにしながら、今日もコツコツと転がしていきます。
※この記事は個人の投資経験と考え方を紹介するものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。
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