私たちのお金は、どこへ行った? 1989年と2026年、任天堂だけが残った理由 今週の銘柄分析 任天堂(7974)(10月28日)
それでは今週もパンダの週間株式日記行ってみよ〜♫
今日はクイズから始めます。
問題
↓私たちのお金は、どこへ行った?(出典:インターネット)

ネットで拾ってきたこのイラスト。
見て「ピーン」と来た人は、投資のアンテナ📡が建っている人です。
さて、何に気づきましたか?
ちょっとだけ考えてから、下を読んでみてください。
回答
このイラストは、日本人が毎日の生活で払っているお金の行き先が、1989年と2026年でどう変わったかを表しています。
1989年に払っていた先
- 電話:NTT
- テレビ:ソニー・松下
- 音楽:ソニー(ウォークマン)
- 買い物:ダイエー・そごう
- 写真:富士フイルム
- 仕事道具:NEC・富士通
- ゲーム:任天堂
ぜんぶ日本の会社です。
2026年に払っている先
- 電話:Apple
- 動画:Netflix
- 音楽:Apple Music・Spotify
- 買い物:Amazon
- 写真:Google
- 仕事道具:Microsoft
- ゲーム:任天堂
ほとんどが海外の会社に変わりました。
つまりこの絵が言いたいのは、「昔は日本の会社に戻ってきていたお金が、今はそのまま海外の会社へ流れている」ということです。
1989年って、どんな年だったか
1989年といえば、バブル景気のど真ん中。
日経平均株価はこの年の大納会で38,915円をつけ、史上最高値を記録しました。
「日本の会社が世界を買う」なんて言われていた時代です。
アメリカのビルや映画会社を、日本企業が次々と買っていました。
イラストの左端、時価総額(会社の値段の合計)TOP10を見てください。
日本興業銀行、住友銀行、富士銀行、第一勧業銀行、三菱銀行、NTT。
10社中6社が日本企業です。
2026年、ランキングはそっくり入れ替わった
右端の2026年は、NVIDIA、Apple、Alphabet(Google)、Microsoft、Amazon、Meta……。
日本企業はゼロです。
1989年の上位にいた銀行たちは、その後の合併でほとんどが名前ごと消えてしまいました。
これ、偶然じゃないんですよ。
毎日みんながお金を払っている会社が、そのまま世界で一番大きな会社になっているんです。
数字で見ると、もっとリアル
「なんとなく海外にお金が出ていってる気がする」
……実はこれ、ちゃんと数字に出ています。
スマホのアプリ、動画や音楽のサブスク、ネット広告、クラウドサービス。
こういうデジタルサービスで、日本が海外に払っているお金と、海外から受け取っているお金の差を「デジタル赤字」と呼びます。
総務省の白書によると、2025年のデジタル赤字は約6.6兆円。
日本の人口で割ると、1人あたり年間約5万円。
4人家族なら、年間20万円以上が海外のIT企業に流れている計算です。
イラストの家族も、まさにこの状態なんですね。
お金が海外に出ていくと、何が起きる?
海外の会社にお金を払うとき、最終的には円をドルに替えて払っています。
円を売ってドルを買う人が増えれば、円の価値は下がりやすくなる。
つまり、円安の原因のひとつにもなっているんです。
円安になると、輸入品やガソリン、食べ物の値段が上がる。
そして値上がりした分、また家計が苦しくなる。
……ちょっと怖い循環ですよね。
なぜ、日本の会社は入れ替わったのか
パンダなりに考えた答えは、「売り方」が変わったからです。
1989年の日本企業は、モノを売る会社でした。
電話機、テレビ、ウォークマン、カメラのフィルム。良いモノを作って、一回売る。
2026年の海外企業は、毎月お金が入ってくる仕組みを持つ会社です。
- iPhoneを買ったら、アプリやクラウドにも毎月払う
- Netflixは解約するまで毎月払う
- Amazonは送料無料のために会員費を払う
- 仕事のパソコンには毎年Microsoftのソフト代
一度お客さんになったら、ずっとお金を払い続ける。
しかも世界中の何十億人から。
これが「プラットフォーム」と呼ばれる仕組みで、ここで日本企業は大きく差をつけられてしまいました。
でも、任天堂だけが残っている
ここで、もう一度イラストを見てください。
1989年にも、2026年にも、同じ会社がいます。
ゲーム:任天堂(7974)
37年たって、電話も、テレビも、音楽も、買い物も、写真も、仕事道具も、ぜんぶ海外の会社に置き換わりました。
それなのに、ゲームだけは任天堂のまま。
ということは……
任天堂は「お金が海外に出ていく側」ではなく、「世界中からお金を集めてくる側」の会社だということです。
日本の子どもだけじゃなく、アメリカの子どもも、ヨーロッパの大人も、任天堂にお金を払っている。
実際、任天堂は売上の多くを海外で稼いでいます。
日本のお金がどんどん海外に流れていく中で、逆に海外のお金を日本に連れて帰ってくれる。
そんな数少ない会社なんです。
なぜ任天堂は生き残れたのか
パンダが思う理由は3つです。
① 誰にもマネできないキャラクターを持っている
マリオ、ゼルダ、ポケモン。世界中の誰もが知っているキャラクターは、何十年たっても色あせません。こういう「知的財産(IP)」は、他の会社が簡単にマネできない最強の武器です。
② ゲーム機とソフトを自分で作っている
iPhoneとApp Storeの関係と同じで、ゲーム機を買った人は任天堂のソフトを買い続けます。実は任天堂も、ちゃんと「お金が入り続ける仕組み」を持っていたんです。
③ ゲームの外にも広がっている
映画、テーマパーク、グッズ。マリオの映画は世界中で大ヒットし、ユニバーサル・スタジオにはスーパー・ニンテンドー・ワールドもできました。キャラクターがゲームの外でも稼いでくれています。
任天堂以外にも「連れて帰ってくる会社」はある
実は、海外からお金を稼いでくる日本企業は他にもあります。
- サンリオ:ハローキティやクロミは海外でも大人気
- トヨタ自動車:世界中で車を売っている日本代表
- ソニー:ゲームやアニメ、音楽で世界から稼ぐ
ちなみに、先週公開したパンダのポートフォリオにも、任天堂(構成比24.8%で最大銘柄)、サンリオ、トヨタが入っています。
……このイラストを見て、ちょっと安心しました(笑)
投資家として、どう考えるか
ここからが本題です。
① お金を「払う側」から「受け取る側」へ
毎月AppleやAmazonにお金を払っているなら、その会社の株主になればいい。払ったお金の一部が、配当や株価の値上がりで自分に戻ってきます。
今は新NISAで、米国株や全世界株の投資信託も気軽に買えます。「お金が流れていく先」に、自分も乗っかってしまえばいいんです。
② 日本株なら「世界から稼げる会社」を選ぶ
日本の中だけで商売している会社は、人口が減るほど苦しくなります。でも任天堂のように、世界中の人がお金を払ってくれる会社なら話は別。
③ 円安にも強い会社を持つ
海外で稼ぐ会社は、円安になると円に換算した利益が増えやすい。円安で家計が苦しくなる分を、株で取り返すという考え方もできます。
アンテナを建てる3つの習慣
最後に、パンダが普段やっている「アンテナの建て方」を紹介します。
① 自分が払ったお金の行き先を見る
クレジットカードの明細を見て、「このお金はどこの会社に行ってる?」と考えてみる。意外と海外企業だらけで驚きますよ。
② 子どもや若い人が何にお金を払っているかを見る
10年後の大企業は、今の若い人がお金を払っている会社です。
③ 外国人観光客が日本で何を買っているかを見る
街で外国人観光客が並んでいるお店、買っているもの。そこに「世界から稼げる日本企業」のヒントがあります。
まとめ

- 1989年、私たちのお金は日本の会社に戻ってきていた
- 2026年、私たちのお金は海外の会社へ流れている
- デジタル赤字は約6.6兆円、1人あたり年間約5万円
- 時価総額TOP10も、日本企業6社 → 0社に
- その中で任天堂だけが、37年間「選ばれ続けている」
- 投資家なら、お金が流れていく先の株主になるか、世界から稼げる日本企業を選ぶ
身の回りの「お金の流れ」に気づけるかどうか。
それが、投資のアンテナです📡
あなたのアンテナ、今日は何かキャッチできましたか?
パンダ
※本記事は個人の投資記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。
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今日もブログをご覧頂き、ありがとうございました。ご覧になって頂いた方に少しでも参考になるブログでありたいと思っております。では、今日も良い一日をお過ごし下さい。パンダ Twitter 毎週だいたい日曜日更新
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